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デンマーク語・日本語・英語

通訳・翻訳者にとって新しい時代が始まっています。私の場合、具体的にはデンマーク語、日本語の二ヵ国語の間を取り持つだけでなく、英語も交えて考えなければならない“舞台”が増えてきました。

幸い私は日本に生まれ、日本で成人し、デンマークへ移住して以来半世紀になろうとしています。勿論日常生活、社会生活の場でもデンマーク語が常用語 となっています。加えて高校交換留学生としてアメリカに一年滞在したため、生きた英語を習得することもできました。それでもかつ、日本語による表現が私の 根本であることには、変わりがありません。

今日活躍される日本の方々の英語能力も、最近目に見えて伸びてきています。ヒヤリングや直接の発言はまだ慎重であっても、パワーポイントなどで表示 される英語は、そのまま理解される方が増えています。デンマーク語と日本語による会合であっても、提示される英語表記を考慮に含めながら通訳を行う必要性 が出てきました。

通訳・翻訳が必要とされる商談、会談の用語が当事者どうしの常用語をこえて、第三の言語の組み合わせが必要となっています。該当の二カ国語を母語に 近い能力でこなす通訳が同席しているにかかわらず、実際には第三の国語をコミュニケーションの手段、あるいは補足として選ぶことになるのです